『童話展』作品の解説など
…「解説」と書くと格好いい響きですが、単純な説明だったりとか、大したことは書けないと思いますので、あしからず^^;;
さて、童話展2017に出させていただきました作品は、
A4のメイン、ATC共に同じ童話をテーマにして描いております。
童話は『マルチンの蝋燭』という作品を少しオマージュされた
『死神の名付け親』というものです。
それを、私なりに好きな場面やイメージなどを描きました。
以後、少し長くなるかもしれませんので、たたんでおきます。
物語を簡単にお話するとこういう感じです。
ある貧しい家に赤ん坊が産まれ、親はせめても名前だけは立派な人につけてもらいたいと、名付け親を探しに外へ出ます。すると親の前に、神、その次は悪魔と、名付け親を名乗り出に現れますが、神には「あなたは裕福な人ばかり幸せにする」悪魔には「甘いことを言って騙して人を陥れる」と言って断ります。
そして最後に現れたのが死神でした。
死神は裕福な人でも貧しい人でも、死ぬ時が来れば平等に連れて行きます。親は平等という祝福を願い、死神に名付け親になってもらうのです。
…と、出だしはこんな感じです。
興味があれば、是非探して読んでみてください(←
作品はCREATORS BANKにてATC共に載せていますので、
見ていただけましたら幸いです。
タノツキ | CREATORS BANK〈クリエイターズバンク〉
メイン作品からATC、一貫して死神に顔を描いていないのは、人ではない、という事を現したかったり、見る側にお任せして想像してもらいたかったりという狙いがありました。微笑む口だけ描いているのは、少しだけ不気味さを出したかったというのもあり…
また、本来は蝋燭をゴテゴテした洞窟内の岩肌に立ててあるように描く予定でしたが、現実味の無い雰囲気を引き立てたかった為に、宙に浮いたように描くことにしました。
全体的に不気味さ、現実味の無さを描いていった今回の作品ですが、唯一ATCの『平等という名の祝福』だけは、ほんの少し明るみのある絵を目指して描きました。
赤ん坊を抱いているのは死神ですが、名付ける時には確かに祝福を込めて名付けてくれたと思うのです。なので、ほんの少しだけ、優しげに感じられたらいいな…と思いながら描き上げました。
…とまぁ、こんな感じに、考えたりして描いておりました。
こうやって解説?すると、ちょっと恥ずかしいものがありますね;;
でも自分の作品を改めて見返す、という意味では、良いかもしれません。
また何か描けたら、たまにはこうして解説できればとも思います。
ではでは、今回はこのくらいで。
読んでくださった方、ありがとうございました。